宮崎県内県内を含め、インフルエンザが全国的に異例な時期の流行となっています。
こうした中、今月からインフルエンザの予防接種を開始している医療機関も多く、専門家は早めの接種を呼びかけています。

こちらは、宮崎市にある医療機関。
今月2日からインフルエンザの予防接種を開始し、12日は、訪れた高齢者が接種を受けていました。

過去10年で最も早い先月28日に流行注意報レベルの基準値を超えたインフルエンザ。
この時期から感染が広がっている原因について専門家は…

(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「やはり免疫がなくなっているということがひとつ大きな理由になります」

ウイルス学が専門の峰松医師によりますと、コロナ禍で感染症対策を徹底したことでインフルエンザに感染せず、免疫がない人が多いということです。

このため、峰松医師は早期の予防接種を呼びかけています。

(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「感染対策としてまず考えたいのが、免疫をつけるという意味では、予防接種を推奨したいのですが、今の流行具合からいうと、実はもう今すぐ打ってほしいんですね」

そして、今後の感染の見通しについては・・・

(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「注意報レベルになったということは、今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いということを表すので、今後12月末くらいまでに比較的大きな流行になっていく可能性が高いのではと思われる」

改めて、インフルエンザの予防接種に関する情報をまとめました。


峰松医師によりますと、ワクチンの効果は6か月ほど続きます。

そして、一度インフルエンザにかかった人というもいると思いますが、ワクチン接種は受けてほしいということです。
これは、現在、国内で流行しているインフルエンザが4種類あり、別の種類にかかって重症化することを防げるためです。

また、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種ができます。

そして、インフルエンザの予防には、新型コロナと同じ3密を避けるやマスク着用などの対策が重要ということです。

※MRTテレビ「Check!」10月12日(木)放送分から