近年、地域の自然環境や文化、産業を活かした持続可能な観光への関心が高まっています。ターゲットは知的好奇心が高く、ひと味違った観光を求める欧米など海外の富裕層です。

兵藤遥陽アナウンサー
「ツアーの視察に訪れたのは兼六園や21美などの人気観光地ではなく、なんと田んぼなんです。」

10日から県内で行われている旅行商品をつくるための現地視察。参加しているのは欧米やオーストラリアの富裕層をターゲットにした個人ツアーを取り扱う旅行会社やイギリス人のブロガーら5人です。


テーマは「サステナブルな観光」。

地域の自然や文化、産業などの本質を味わいながら持続可能性の仕組みや価値への貢献を体験する観光です。参加者は金沢市で有機農業を営む農場を訪れ環境への取り組みなどの説明を聞いた後鎌を使った稲刈りに挑戦。

参加したイギリス人ブロガーは…
「農場に案内して美しい自然や虫、きれいな空気を楽しんで体験する。そしてたっぷり食べる」
参加した旅行会社は…
「農場から食卓へというコンセプトでまずは食材がどういう風に収穫するのか、職人と接して触れ合ってその文化を学んだうえで食事すると楽しく過ごせるかなと思って提案したい」


稲刈り後は新米のおにぎりを堪能し石川の自然を満喫です。

北陸信越運輸局 観光部 山田義人さん
「生産者と旅行者の交流はすばらしいと思うので、そのような良さをいかしたツアーを今後も検討していきたい」

北陸信越運輸局では今回の視察を踏まえ今年度中にツアーの作成を目指したいとしています。