長野市を中心に路線バスなどを運行する長電バスは、路線バスの運賃を2025年春に値上げする準備を進めていることを明らかにしました。
値上げ幅はおよそ2割の予定で、深刻な運転手不足を解消するため、待遇の改善に取り組む考えです。


長電バスによりますと、路線バスの運賃の改定は2025年の3月の予定で、対象となるのは、長野市内の7路線と山ノ内町の「志賀高原線」の合わせて8路線です。


値上げ幅は2割程度を予定していて、2024年3月に北陸信越運輸局に認可申請を行うとしています。

値上げに踏み切る大きな理由が、深刻な運転手不足です。

今後、運転士の高齢化で大量退職が見込まれる上、2024年から時間外労働の上限規制や休憩時間の改正で、労働力不足が慢性化するとみられています。


会社では、運賃の値上げで、運転手の待遇を改善するほか、燃料の価格高騰にも対応したい考えです。

2025年春に、長野地域の路線バスカードにJR東日本のICカード=Suicaが連携されるのに合わせ、運賃改定を行うとしています。