灯油や重油などを混ぜて製造される『不正軽油』を撲滅しようと、嘉手納町で燃料の抜き取り調査が行われました。

この調査は、重油や灯油など他の燃料を混ぜた『不正軽油』の使用や、流通を防ごうと全国一斉に実施されたものです。

このうち、嘉手納町の国道58号では県の職員らがトラックなどディーゼル車を対象に、タンクから燃料を抜き取るなどして調査しました。

11日はおよそ1時間半の調査で、29台の燃料を簡易分析しましたが不正軽油は見つかりませんでした。

那覇県税事務所 広域総括 與那嶺哲也さん
「現在は不正軽油を使用する人はほとんどいないが、だからこそ皆正しく軽油を使っていただけるよう、こういった調査をしながら不正軽油の一掃に努めていきたい」

『不正軽油』は軽油にかかる税金の負担を免れる目的で作られ、保管したり使用したりすることで脱税とみなされるほか、環境汚染の原因にもなります。

燃料価格が高騰するなか不正軽油が流通しやすい状況にあるとして、県は不正軽油を使わないよう呼びかけるとともに、適正な課税について広く理解を求めています。