9日午後、秋田県由利本荘市の住宅の焼け跡と敷地内の空き家からみつかった3人の遺体のうち、空き家でみつかった2人の遺体は、世帯主の66歳の男性と30代の長男であることがわかりました。死因は頭部の損傷です。また、住宅の焼け跡から見つかった遺体は首の動脈が切られたことによる失血死であることが分かりました。

今月9日午後4時半ごろ、秋田県由利本荘市の無職・齋藤真一さん(66)の住宅から煙が上がっているのが見つかりました。火は約2時間半後に消し止められましたが、木造2階建ての住宅の一部が焼け、焼け跡から性別不明の1人の遺体が見つかったほか、同じ敷地内に隣接する空き家から男性2人の遺体が見つかっていました。

警察が10日に行った司法解剖の結果、空き家から見つかった男性2人の遺体は、齋藤さんと、長男の孝彦さん(38)であることが分かりました。いずれも死因は頭部損傷で、2人の頭には鈍器のような物で殴られたような傷が複数ありました。凶器は見つかっていません。

焼け跡から見つかった遺体の死因は首の動脈が切られたことによる失血死でした。この遺体は齋藤さんの30代の次男の寝室から見つかっていて、次男とは今も連絡が取れていません。

火災当時、齋藤さんの60代の妻と20代の四男は一緒に妻の実家に帰省中でけがはありませんでした。警察は事件の可能性があるとみて、焼け跡から見つかった遺体の身元の確認を進めるとともに、11日午前から現場検証をして詳しい状況を調べています。