ジャニーズ事務所の記者会見で指名「NGリスト」が作成されていた問題について、事務所がリスト作成や流出の経緯をまとめた調査報告書を公表しました。

今月2日に行われたジャニーズ事務所の記者会見で、特定の記者の氏名や顔写真が載った「NGリスト」が作成されていた問題について、事務所側が、事実関係の調査報告書をHPに公表しました。

報告書には・会見の進行台本・写真なし指名リスト・写真あり指名リスト、それに、・指名NGとされた記者との質疑応答の部分が記者の実名入りで添付されています。

報告書の中では「NGリスト」が作成された経緯について、先月30日に行われたイベント業務委託会社との打ち合わせで「不規則発言を繰り返す記者などは、どのように対応するのか」という質問があり、イベント業務委託会社側から名前のみの「指名NG記者リスト」が配られたということです。

この資料を見た井ノ原氏から「NGって何ですか、当てないとだめですよ」という発言があり、これに対しイベント業務委託会社側の担当者からは「『NG』というのは、あくまで『要注意』であり発言順序を留意する必要があるという意味である」という趣旨の説明があったということです。

顔写真が入ったNGリストは会見当日の午前、イベント業務委託会社によって作成され会場で運営側の関係者に配られたといい、このリストについて、事務所側は会見の直前にイベント業務委託会社の担当者が事務所側に了解をとらないまま独断で作成し共有したものとした上で、「写真入り指名リストの作成・共有などには一切関与していない」としています。

顔写真入りのNGリストを作成した経緯について、イベント業務委託会社の担当者から司会に指名させないという意図ではなく、事務所側の指示に反しているという意識がなかったと説明されたとしています。

また、会見では写真あり指名リストにある「氏名NG記者」とされている記者のおよそ5割を指名したとしています。