宮城県が進める仙台医療圏の4病院再編構想について10日、県の審議会が開かれています。この中で、名取市の県立精神医療センターの移転案について、県が患者向けに行ったアンケートで8割近い患者が「移転を不安」と答えたことが分かりました。
午後6時から県庁で開かれている県の精神保健福祉審議会では、主に、県が掲げる県立精神医療センターの移転案について話し合われています。

県の再編案は、名取市にある県立精神医療センターと仙台市にある東北労災病院を併設して富谷市に移転するもので、精神科病院がなくなる名取市には代わりに民間の精神科病院を誘致するとしています。

これについて、県が精神医療センターの患者向けに行ったアンケートの結果が公表され、回答があった205人のうち77%が移転について「不安」または「少し不安」と答えたことが分かりました。また、その理由はおよそ半数が「通院への不安」でした。委員の間でも移転反対が大半を占めていて審議会は紛糾しています。














