値上げの事情は「少子化・高齢化・物価上昇」
値上げされる背景にはさまざまな事情が絡んでいます。
「運玉」をひとつひとつ手作業で作っているのが、地元の小中学校の子どもたちとその保護者でつくる親子団体。
それに、日南市内の福祉施設です。
少子化により親子団体での製作が厳しい状態になっていて、その分を福祉施設で補完しようとしていますが・・・
(社会福祉法人つよし会 谷口正純施設長)
「実は、なかなか運玉を作られる利用者の方も、高齢化によって少なくなってる現状がありますので(年間)100万個作るのは、厳しい状況は考えられます」

さらに、材料の粘土の価格や「運玉」を焼き上げる燃料費の上昇も影響。
鵜戸神宮と親子団体、福祉施設の3者で話し合った結果、値上げにより利用者数を調整していくことで一致しました。
(社会福祉法人つよし会 谷口正純施設長)
「値上がりしますけど、利用者の方々が心込めて1個1個作っておられますので、引き続き、また、参拝されて(運玉を)投げていただくとありがたい」
(鵜戸神宮 黒岩照彦宮司)
「ご迷惑おかけすることにはなるかと思いますけど、どうか、その背景とかをご理解いただきたいと思っております」
苦渋の判断で値上げされる「運玉」ですが、関係者は、これまで通り、参拝客に「運玉」を楽しんでほしいと願っています。
※MRTテレビ「Check!」6月22日(水)放送分から