沖縄戦の前の年、アメリカ軍が南西諸島を攻撃した10・10空襲からきょうで79年です。特に被害が大きかった那覇市ではことしは慰霊祭を来月11日に開催します。

1944年10月10日、アメリカ軍は南は石垣島から北は奄美大島までの南西諸島全域に空襲をしかけ県内では、軍民あわせて668人が亡くなり768人がけがをしました。

那覇市は軍事拠点のほか住宅地域も攻撃を受け、市のおよそ9割が焼失するなど甚大な被害を被り、この日を境に、翌年の沖縄戦にかけて避難生活を強いられた住民も少なくないことなどから『沖縄戦の始まり』とも言われています。

那覇市はこれまで10月に戦没者追悼式を執り行ってきましたが、ことしは会場近くで音楽イベントがあるため、やむなく来月11日にずらして開催する予定で、担当者は「遺族会の気持ちを察すると大変残念」と話し、来年度以降は10月に開催できるよう調整していく方針です。