「かごしま国体」の開幕にあわせ、天皇皇后両陛下が7日・8日の2日間、鹿児島を訪問されました。訪問先のイメージにあわせて衣装を選ばれることもあるというファッションにも注目しながら、2日間のご訪問を振り返ります。

7日昼前、鹿児島空港に到着された雅子さまはパンツスーツ姿でしたが、1時間半の昼食休憩を終えると…全身ラベンダー色の「ワントーンコーデ」で登場。

(空港で歓迎した家族)「雅子さまがとてもきれいだった。美しくて品があった」

8年ぶりに鹿児島を訪問された両陛下を一目見ようと、沿道には人、人、人…

総合開会式では時折、言葉を交わし、熱心に演技をご覧になりました。

(天皇陛下のお言葉)「これまでさまざまな困難の中で、大会開催のため準備を重ねてこられた多くの皆さんの努力に、深く敬意を表します」

アスリートたちとの交流も。

(陸上・鶴田玲美選手)「最初は緊張したが、優しく話しかけてもらったので、自分もちゃんと話せたのかなと思う」

夜には大勢の人がちょうちんを持って集まり、両陛下もホテルの部屋から姿を見せてちょうちんを揺らされました。

(高校生)「見えた。普段は東京にいる遠い人。感慨深い」
(ベトナム出身)「(Q.見られてうれしかった?)感動した。一生に一度のチャンスだったと思っている」

一夜明けた8日。雅子さまは色鮮やかなブルーのパンツスーツ姿で登場し、「お召船」と呼ばれる貸し切りのフェリーで垂水市へ。

鴨池港を出発して40分後には、両陛下が初めて大隅半島を訪問されました。そして、国体のフェンシングを初めて観戦されました。

その後、鹿屋市にあるサツマイモの生産加工会社を訪問し、若手社員に声をかけられていました。

(南橋商事 牧谷さん)「紅はるかは焼きいもにするとおいしいよねと皇后さまが話していた。陛下が子どものころにお芋ほりを体験されたと聞いた」

即位後初めての鹿児島訪問を終えた両陛下は、多くの人に見送られ、東京に戻られました。

皇室関係者の鹿児島訪問は続きます。
かごしま国体の閉会式にあわせ、秋篠宮家の次女・佳子さまが16日、17日に訪問されます。「全国障害者スポーツ大会」にあわせ、秋篠宮ご夫妻が27日と28日に、佳子さまも28日に訪問されます。