10月6日、青森県田子町でクマに襲われた60代の女性は、クマに右腕を噛まれたまま車の外に引きずり出されていたことがわかりました。
女性の家族によりますと、女性は6日朝、栗拾いをするため車で自宅近くの農地を訪れました。車から降りて外に出ていたところ、自分に向かって走ってくる子グマと親グマを見つけたため、急いで車に戻りドアを閉めようとしましたが間に合わず、親グマに右腕を噛まれたということです。
そして、そのまま車外に引きずり出されたと当時の状況を説明しています。

田子町の情報では、女性が子グマを見つけ追い払おうとしたものの逃げなかったため、再度、追い払おうと車外へ出た際、親グマに襲われたとしていました。

女性は右手を噛まれたほか、頭や左耳をひっかかれるも、自力で車を運転して帰宅し、現在、入院して治療しています。青森県内では、深浦町でも7日午後、70代の男性がクマに襲われけがをする被害があり、2023年は人的被害を含め、前年の同じ時期により400件以上多いクマの出没が確認されています。このため青森県は、2年ぶりにツキノワグマ出没警報を発表しクマへの警戒を呼びかけています。