スポーツの秋です。岩手県宮古市田老で8日、地区を挙げての体育大会が開かれました。2019年の台風19号やコロナ禍で中止となって以来、5年ぶりの開催です。

この体育大会は今年で73回を数え、かつては大運動会として地区の住民が総出で参加していたものです。東日本大震災以降の人口流出や少子高齢化が進む中にあって幼児からお年寄りまでが集う交流の場です。
「田老名物 未来の後継者」という競技はアワビの貝殻をかぎ付き棒ですくい上げ、ウニに見立てた「たわし」を網付き棒で収穫してリレーします。巧みに棒を操るベテランや悪戦苦闘する中学生たちの姿が見られました。

(参加者は)
「楽しみにしてきました。おばあさんたちもみんなで来ました」
「きょうは天気も良い。ただ昔を知ってるから(参加者は)少ないもんね。でもやれるだけでもね、これから徐々に」

会場は笑顔や歓声であふれ、参加者は心地良い汗を流していました。