中国・杭州で行われているアジア大会は6日、サッカー女子の決勝戦が行われました。日本代表は北朝鮮代表に4対1で勝ち、アジア大会連覇を果たしました。
試合は序盤から大声援を受ける北朝鮮のペース。積極的にシュートを放つ北朝鮮に対し、なかなかボールが持てずペースがつかめない日本でしたが、前半10分でした。右サイドのFW山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)からのパスに反応したMF中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)がキーパーの位置を見てダイレクトでシュートを放つと、これが決まって日本が先制に成功します。
得点後もなかなかボールが持てない日本でしたが、20分以降、徐々に持てるようになります。すると、25分にはMF谷川萌々子(JFAアカデミー福島)からのパスにFW千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が頭で合わせますが、惜しくも追加点を奪えません。
しかし38分でした。日本は自陣でボールを失い、右サイドを崩されると、最後は北朝鮮のFWキム・キョンヨンに押し込まれて同点に追いつかれ、前半は1対1で折り返します。
後半も北朝鮮のペースで、我慢の時間帯が続いた日本。北朝鮮に何度もゴール前に進入されますが、体を張って守り続けます。
すると後半21分、日本はワンチャンスをものにします。左からのコーナーキックを獲得すると、MF谷川があげたボールに途中出場のFW大澤春花(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がヘディングで合わせて勝ち越しに成功します。
さらに3分後、今度はFW大澤からのボールを受けたMF谷川がペナルティーエリアの外から左足を振り抜くと、これが決まって3点目。さらに左サイドを破ったFW千葉が左足を振り抜いて4点目。6分間で立て続けに3点を挙げ、一気に点差を広げます。
その後、前がかりに来る北朝鮮に対して守り切った日本は4対1で勝利し、2大会連続の金メダルを獲得しました。
なおアルビレックス新潟レディースから今大会の代表に選ばれているMF石田千尋選手はこの試合の出場がありませんでした。