環境省は企業や民間団体などの取り組みによって生態系が守られている地域「自然共生サイト」に、35都道府県の122か所を認定すると発表しました。「自然共生サイト」の認定は今回が初めてです。

政府は生態系の保護のために2030年までに国内の陸地と海のそれぞれ30パーセント以上を保全の対象とする「30by30」という目標を掲げています。

現在、国内では陸地で20.5パーセント、海で13.3パーセントが保全の対象とされていますが、環境省はこの目標を達成するために民間にもさらに取り組みを広げる必要があるとしています。

そのため、環境省は今年度から企業や民間団体などの取り組みによって生態系が守られている地域を「自然共生サイト」として認定する取り組みを始めました。

伊藤環境大臣は、きょう開かれた会見で、この「自然共生サイト」に希少な動植物が生息する企業の森など、35都道府県の122か所を認定すると発表しました。

「自然共生サイト」の認定は今回が初めてで、▼埼玉県にある「トトロの森」や、▼北海道大学の研究林、▼東京にある「大手町タワー」などが選ばれました。

伊藤環境大臣は、この取り組みをさらに促進するために次の通常国会での法整備も含めて検討したいとしています。