■第19回アジア競技大会 サッカー女子決勝 日本 - 北朝鮮(6日、中国・杭州)
サッカーの女子決勝が行われ、日本代表が北朝鮮代表を4-1で下し、2大会連続3度目の金メダルを獲得した。
前半、中嶋淑乃(24)のシュートで先制するが、北朝鮮に同点ゴールを許し1-1で前半を折り返す。後半も相手に攻め込まれる時間が続いたが、途中出場の大澤春花(22)が勝ち越しゴールを決めると、谷川萌々子(18)、千葉玲海菜 (24)のゴールラッシュで4-1と突き放した。
この日の先発はGKに浅野菜摘(26)。DFは小山史乃観(18)、後藤若葉(22)、古賀塔子(17)。MFに東京五輪メンバーの塩越柚歩(25)をはじめ、脇阪麗奈(24)、中嶋淑乃(24)、谷川萌々子(18)、天野紗(19)。FWに千葉玲海菜 (24)、山本柚月 (21)と準決勝から変更なし。
準決勝で地元・中国に4-3と苦戦の末に勝ち上がった日本。過去3度の優勝を誇る北朝鮮は準決勝でウズベキスタン女子代表を8-0で下して決勝に進んだ。
序盤は北朝鮮に攻め込まれ、セカンドボールを奪われるなどピンチが続いた。だが前半10分、日本がカウンターを仕掛けると、山本が長いスルーパスを出し、走り込んだ中嶋が出てきたキーパーと1対1となる中、ダイレクトでシュートを放ち日本が先制。
再び劣勢が続く中、37分にグラウンダーのクロスを入れられると、ペナルティーエリア中央でボールを受けたキム キョンヨン(21)のシュートを許し、1-1の同点に追いつかれた。
日本も千葉のヘディングシュート、アディショナルタイムでは小山のミドルシュートを放つも、枠を捕らえられず。前半は1-1で折り返した。
後半は塩越と山本に代わり、大澤春花(22)と上野真実(27)が入った。だが出だしから流れは北朝鮮。相手の攻める時間が長くなるが、再三の攻撃を何とか防ぐ。
後半21分、日本はCKのチャンスを掴むと、大澤がヘディングシュートを決め、2-1と勝ち越し。ワンチャンスをものにして、今大会7ゴール目を挙げた。
さらに24分、右サイドから敵陣に攻め込み、谷川が上手く切り返してDFをかわすと、左足のミドルシュートがゴールに突き刺さり、貴重な3点目を奪った。
流れが日本に傾く中、後半27分には千葉が左サイド前方からドリブルで持ち込むと、そのままシュートを放ち、4-1とリードを広げた。守り切りたい日本は、終盤の猛攻をディフェンス陣が防ぎ、失点を許さず。18年ジャカルタ大会に続き、2大会連続の金メダルに輝いた。
【サッカー女子日本代表・結果】
予選R vsバングラデシュ(8-0)
予選R vsネパール(8-0)
予選R vsベトナム(7-0)
準々決勝 vsフィリピン(8-1)
準決勝 vs中国(4-3)
決勝 vs北朝鮮(4-1)