老いや病をテーマにした鉛筆画で知られる木下晋さんの個展「生への祈り」が瀬戸内市立美術館で開催されています。


写真と見違えるほどの精密な鉛筆画です。鉛筆画の第一人者と言われる木下晋さんは、10Hから10Bまでの22段階の鉛筆を使って、人間の内面世界に深く切り込んだ作品を数多く発表しています。




岡山初となる展覧会では盲目の女旅芸人・小林ハルやハンセン病回復者で詩人の桜井哲夫をモデルにした作品など28点が展示されています。

(馬場慶子学芸員)「老い、病、孤独、普段の生活の中では少し目を背けてしまいそうなテーマなんですけど、この静かな空間の中でゆっくり考えていただけたら」

「木下晋展 生への祈り」は瀬戸内市立美術館で10月15日まで開催されます。