宮崎県えびの市の陸上自衛隊霧島演習場で、警察が訓練中、機動隊員のけん銃の部品が破損し、トリチウムガスが漏れたことが分かりました。
福岡県警によりますと、4日午後4時ごろ、えびの市の霧島演習場で自動式けん銃を使った訓練の最中に照準部品が損傷。
損傷した部位から放射性同位元素のトリチウムのガスが漏洩したということです。
けん銃は、福岡県警機動隊の男性が腰に付けていたものが落下したということです。
けん銃の照準部品には、暗所でも照準することができるようにトリチウムのガスが使用されています。
資源エネルギー庁のホームページによりますと、「トリチウムの出す放射線は、ベータ線という放射線で人が体の外にあるトリチウムからベータ線を受けたとしても皮膚で止まり、『外部被ばく』はトリチウムではほとんど発生しない」とされています。