今年春に採用された新人消防士が5日、岩手県消防学校の卒業式に合わせて訓練の成果を披露しました。

県消防学校を卒業するのは今年春に県内11の消防本部で採用された消防職員57人です。
卒業生たちは半年間で学んだ消火や救助などの技術を家族や教官の前で披露しました。
建物の7階からロープを使い壁を蹴って降りる「降下訓練」では、卒業生が訓練で培った技術を発揮していました。
またビル火災を想定した訓練では、放水などの消火活動や逃げ遅れた人の救助活動などに卒業生が連携して取り組みました。

(宮古消防本部 田畑優さん)
「第69期のスローガンである“ワンチーム”の目標があって、その一つの目標に向かって全員で取り組むことができたと思います。地域の住民に寄り添い一流の消防士になれるよう頑張ります」

卒業生の中には8人の女性消防士もいて迅速な動きをみせていました。

(盛岡消防本部 吉永奈瑞菜さん)
「救命の最前線に立った時に常に傷病者の心に寄り添えるような頼れる消防士になりたいと考えています」

卒業生たちは今後、所属する消防本部に戻り、消防士として第一線で職務にあたります。