専門家は“国や行政がチェック体制を強化すべき”訴え

 救命医として働きながら弁護士としても活動する浅川敬太医師は、医師の指示を受けずに医療行為を行う危険性をこう指摘する。

 (浅川敬太医師)「医師の指示を受けずに医療行為を行うとなると、当該医療行為の危険さを上手に見積もれない。注射をしてアレルギーの反応が出てアナフィラキシーになるとか、もしくは何かの侵襲によって致死的な不整脈が起こってしまうとかということがあれば、患者さんは先ほどまで元気でも急変して、場合によっては死に至るということもあり得る話なので」

 浅川医師は国や行政に対して医師法が守られているかのチェック体制を強化するべきだと訴えた。

 (浅川敬太医師)「医師法がきちんと守られているかどうかというところに国はまず危機感を持たないといけない。医師はきちんとやるだろうというふうなところが前提なのは確かだと思いますね。そうじゃないことが増えてきたというところで、性善説だけに頼ったシステムに限界があるのはその通りだし。当局が効果的な検査であったりチェックをするというのはその通りだと思いますね」