シャキシャキとした歯ごたえと甘味が特長のブランド野菜、新潟県長岡市の『大口(おおくち)れんこん』の収穫体験ツアーが4年ぶりに開かれ、参加者が泥と格闘しながら夢中でれんこんを掘りました。収穫のコツは「丁寧に、優しく」です。

バスから続々と降りてくる参加者たち。到着したのは、長岡市中之島地域の特産『大口れんこん』の田んぼです。

まずは身支度から…
れんこんの田んぼに入るには、この“胴長(どうなが)”が欠かせません。

4年ぶりに開かれた大口れんこんの収穫体験ツアー。中之島観光協会が主催し、今年は定員の25人を上回る38人が集まりました。参加者はぬかるみに足を取られながら、何も見えない田んぼの中で、自分の手の感覚だけを頼りにれんこんを探します。それはまるで宝探しのようで…

簡単にお目当てにはたどりつきません。

しかし、諦めずに掘り進めていくと…苦労のかいあって手にした大物に笑顔です。

大口れんこんはポンプで地下水を噴射し、その水圧で泥を飛ばしながら手作業で収穫します。引っ張りすぎると折れてしまうため、コツが必要です。

【大口れんこん生産組合 高橋秀信 組合長】
「れんこんを掴んだら引っ張らないで、れんこんの下に水圧を当てると自然に浮いてくる。丁寧に優しく掘ってもらえればありがたい」

【小学生】
「楽しかった!」「足がぬるぬるして歩きづらかった」

【長岡市内から】
「出てくるまでがわくわく。芋ほりは学校でもあるけど、れんこんをとるのは(親子)2人で共同作業ができて、2人の息がまた合うのかなという気がします」

思い切り体を動かした後は、とっておきのランチが待っていました。
メニューは、れんこんチップスに醤油炒め、キムチ、タルタルとれんこんづくしです!

シャキシャキとした歯ごたえと甘みが特長の大口れんこんは、その土地の風土や伝統が生んだ特産品を守る国の制度=GI(ジーアイ)の対象にも認められたブランド野菜です。

【長岡市内から】
「収穫があんなに大変とは思わなかった」
「めったに入れない田んぼの中に入れたので、(味もこれまでと)一味違う」

掘って楽しい、食べておいしい…れんこんの魅力を全身で味わった特別な一日になりました。