■ 「核兵器禁止条約は被爆者の願いそのもの」被爆者・若者がスピーチ
締約国会議に先立ち、20日、開かれた核兵器の非人道性に関する国際会議では、専門家らが『核兵器がもたらす影響やリスク』について話し、長崎の被爆者や若者も発言しました。

被爆3世の中村さんは被爆者から借りた着物姿でスピーチしました。
KNOW NUKES TOKYO 共同代表 中村涼香さん(長崎の被爆3世):
「私たちは被爆者の痛みや苦しみに思いを寄せ、体験を共有してくれることに最大限のリスペクトを示さなければいけません。彼らは誰もヒバクシャにならないこと、誰も傷つけないことを望んでいるだけなのに、どうしてそれが叶わないのか。これ以上、彼らに負担をかけてはいけません。」

5歳の時、長崎で被爆した木戸さんは ”核兵器は絶対悪” だと訴えました。
日本原水爆被害者団体協議会 木戸 季市 事務局長(82):
「どこで死んだか、その遺骨がどこにあるか、ほとんどわかってない人がいっぱいおります。このような死が人間として認められるでしょうか?絶対に許せないと思います。(核兵器禁止)条約は被爆者の願いそのものです。締約国会議の成功を、心から願っております」

また、日本政府代表団の一人として出席した朝長 万左男さん(79) も、医師として被爆者医療に携わってきた立場から発言。
会議は改めて核兵器の残忍さを噛みしめる場となりました。