■第19回アジア競技大会中国 杭州(5日、大会12日目)
ハンドボールの女子日本代表“おりひめジャパン”が、3連覇を狙う“王者・韓国”を29-19で破り、男女通じてアジア大会史上初の金メダルを獲得した。
準決勝でカザフスタンを40-22で下し、2大会ぶりの決勝に進んだおりひめジャパンは、昨年のアジア大会選手権(11月~12月)の決勝で延長戦の末に敗れていた韓国に快勝し、同大会4度目の決勝で初めて頂点に立った。さらに韓国戦は13年から18連敗中だったが、その連敗も止める大金星となった。
前半は韓国に先制されるが、石川空(20)がチーム最初の得点を挙げると、前試合最多得点の相澤菜月(24)らがシュートを決めリードする。吉留有紀(25)は相手キーパーをかわすループシュートを決めるなど、主導権を握る展開に。
前半終了間際、韓国の攻撃が続く中、キーパー馬場敦子(28)のファインセーブで連続失点を防ぎ、前半は14-8で折り返した。
後半は徐々に韓国ペースとなるが、日本もパスカットからカウンター攻撃を決めるなど、拮抗した展開に。相手がファウルで2分間の退場により数的有利の中、19-11とリードをキープ。
終盤も攻め込んでくる相手に、キーパー犀藤菜穂(26)がファインセーブを連発するなど前半からのリードを守り切り、見事アジア大会初の金メダルに輝いた。
さらにこの日、男子の3位決定戦が行われ、日本はクウェートに終盤逆転を許し、惜しくも30―31で敗れた。