ロシア政府系テレビの生放送中に反戦を訴えた元職員の女性に対し、モスクワの裁判所はロシア軍に関する虚偽情報を広めたとして、本人不在のまま懲役8年6か月の判決を出しました。

ロシア国営タス通信によりますと、モスクワの裁判所は4日、ロシア軍に関する虚偽情報を広めた罪に問われていた政府系テレビの元職員のマリーナ・オフシャンニコワさんに対し、懲役8年6か月の判決を出しました。

オフシャンニコワさんは去年7月にクレムリンの近くで「プーチンは殺人者だ、彼の兵士はファシストだ」などのメッセージが書かれたプラカードを掲げてウクライナ侵攻に抗議したことをめぐり、起訴されていました。本人は現在、国外に滞在しているため裁判は欠席しました。

オフシャンニコワさんはロシアによるウクライナ侵攻後の去年3月、ロシア政府系テレビの生放送中に反戦を訴え、罰金刑を受けています。