「中島の頭脳パン」で親しまれた長野市の「中島製パン」が、長野地裁から破産手続きの開始決定を受けました。

帝国データバンクによりますと、9月28日に破産手続きの開始決定を受けたのは、長野市栗田の「中島製パン」です。

中島製パンは、1949年に設立された老舗の製パン業者で、自社ブランドの「中島の頭脳パン」で親しまれてきました。

学校給食やコンビニエンスストア、スーパーなどに調理パンや菓子パン、ケーキなどを販売し、1990年ごろには長野県の東北信地区でトップクラスの製パン業者として知名度を得ていました。

しかし、大手得意先との取り引き解消などから売り上げが減少し、赤字となり、資金繰りがひっ迫。資産を売却するなどしましたが、先行きの見通しが立たないことから、破産手続き開始の決定を受けました。

負債はおよそ1億8700万円に上るということです。