■FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023(4日、国立代々木競技場 第一体育館)
パリ五輪出場へ、2枚の切符を懸けたバレーボールのワールドカップ第4戦(プールB)で、男子日本代表(世界ランク5位)はトルコ(同15位)と対戦。セットカウント3ー0(25-15、25‐20、25‐19)で2試合連続のストレート勝ちを収め、日本は通算成績を3勝1敗とした。
スタメンは主将の石川祐希(27)、髙橋健太郎(28)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(22)、関田誠大(29)、リベロには山本智大(28)が起用された。
プールBのライバル、アメリカとスロベニアはこの日も勝って4戦全勝。セルビアも3勝をキープし、崖っぷちの日本は負けられない戦いが続く。
第1セット、序盤はサイドアウトの応酬となったが、日本は髙橋藍が好守備やフェイクセットで起点となり5連続得点。セッター関田もバックアタックとミドルの速攻を効果的に使い分け点差を広げた。攻守にわたり高い精度のプレーを続けた日本が25-15でセットを先取した。
第2セットも日本のいい流れは変わらない。西田のブロック、石川の好サーブからブレイクし先行。好調の髙橋健は速攻とブロック、さらに石川、髙橋藍が緩急織り交ぜた攻撃で得点を重ねた。中盤トルコに追い上げられるが、最後はリリーフサーバー甲斐優斗(20、専修大2年)の好サーブで崩し、日本が25-20で逃げ切ってセットを連取した。
第3セット、トルコがサーブポイントで先にリードするが日本も離されない。相手の強力な攻撃も全員が好守備を見せポイントにつなげた。中盤には石川や西田の活躍で連続得点し逆転。石川にサーブポイントも飛び出し、相手に隙を与えず日本がストレートで難敵をくだした。これで日本は3勝1敗。自らの手でパリへのチケットをつかめるか、6日から強豪国と勝負の3連戦(セルビア、スロベニア、アメリカ)に挑む。
【プールB】
日本、トルコ、アメリカ(2位)、スロベニア(7位)、セルビア(9位)、エジプト(19位)、チュニジア(20位)、フィンランド(29位)
※大会は3か国(日本、中国、ブラジル)に分かれて行われ、プールBには日本を含む8チームが出場。総当たり戦を行い上位2チームが五輪出場権を獲得する。
【試合後 山本智大コメント】
「今日がひとつの山場だった。この前の敗戦から何としてもこの2連戦絶対勝つという気持ちでミーティングもしてきたのでこの結果はすごく嬉しい。明後日からの3連戦はより強豪との対戦。もう後が無いのでやるだけだと思っている。何も失うことなく全力でぶつかっていくのみ」
【試合後 石川祐希コメント】
「今日はサーブで相手を崩してセッターを動かせたことが一つの勝因。昨日今日で僕らのやりたいバレーをしっかり体現できた。自分たちなら出来るという想いを全員持っているので、残り3戦しっかり勝ち切って目標の切符を勝ち取りたい」
【日本の得点(上位)】
西田 15点
石川 14点
高橋藍 11点
【プールB 順位表】
1位 アメリカ 4勝0敗 勝点12
2位 スロベニア 4勝0敗 勝点12
↑ ↑ ↑ パリ五輪出場ライン ↑ ↑ ↑
3位 セルビア 3勝1敗 勝点9
4位 日本 3勝1敗 勝点9
5位 トルコ 1勝3敗 勝点3
6位 エジプト 1勝3敗 勝点2
7位 フィンランド 0勝4敗 勝点1
8位 チュニジア 0勝4敗 勝点0














