海外出張に「ビジネスクラス」である必要性は?

宮本晴代キャスター:
度々、政治家や区議長、議員さんの海外出張が問題となってきました。今回の高岡市なんですが、角田市長は「重要な国際交流事業であることから、体調を万全にして臨むため『ビジネスクラス』にした」と。一方で、高岡市では財政ひっ迫で、コミュニティバスが廃止されたり、市役所内のエスカレーターが停止するなど、市民サービスが切り詰められたということですよね。

ジャーナリスト 鈴木エイトさん:
自分も国際カルト学会みたいな学会にも何回も出てるんですけど、一度もビジネスクラスで行ったことないんですよ。新幹線も極たまにグリーン車に乗れるぐらいなので、やっぱり一度こういう豪華な旅行的なことをしてしまうと、なかなかグレードを下げるっていうのが難しいところもあるかもしれないですよね。

ちなみに、統一教会系の議員さんが統一教会に誘われて海外に行くときはファーストクラスって話なので、さらに200万とか、そんな金額の指摘もありますよね。やっぱりこういう市長さんたちも意識の改革が必要ですよ。まず、エスカレーター動かしてからにしてくれよと。

市長選も次は2年ぐらい先なんですよね。統一地方選も4年近く先なので、こういう問題があっても、まだ次の選挙まで大丈夫だみたいな、そういう意識があるんじゃないですかね。

東京大学 斎藤幸平准教授:
私もこの間初めてビジネスクラスに乗って、これが資本主義の格差かと思った。確かに全然違うんだけれども、しかし、物事には順番があって、確かに市長とか政治家が仕事で行くんであれば、ビジネスクラスで行くことは必ずしも常に悪いことだとは思わないけれども、今回のケースは、明らかに市民の方にこれだけサービスを削って迷惑がかかってる中では、正当化されないだろうなと思います。

小川彩佳キャスター:
それにますます円安も進んで、なかなか海外旅行に行けないという中で、こうしたビジネスクラスを使ってっていうのはどうなんだっていう、そうした気持ちにもなりますよね。

「ビジネスクラス」利用、国会議員はどう思っている?

宮本キャスター:
3日、国会議員の方たちはどう思っているのか聞いてきました。

自民党の若手議員は、「『ビジネスクラス』は体調管理や資料作成の準備ができるもの。それを『贅沢』ってとらえられるとね」と。

自民党議員(首長経験者)は「『使ってはいけないクラスを航空会社が作っているのか』っていう話。疲れて仕事にならないなら意味がない」と話していました。

ただ一方で、自民党議員(大臣経験者)は、「ビジネスクラスは8時間以上など、わかりやすい基準が必要では」と、こういう声もありました。

鈴木さん:
視察であれば、最近はリモートでもできますよね。わざわざそこに行く意味があるのか。しかも、集団行動することによって、現地との触れ合いってそんなにできない気がするので、やっぱり行くなら1人で行ってほしいと思います。

明らかに観光を目的としてるんじゃないかってどうしてもそう思われてしまう。ちゃんとした報告書であるとか工程表とか、そういうものをちゃんと出して、市民や有権者の方にちゃんと説明できるようじゃないと意味ないですよね。みんなで監視すべきですよね。

小川キャスター:
そもそも海外出張がどうなのかというところですね。

宮本キャスター:
まさに議員の海外出張というと、7月下旬に自民党女性局の方たちがフランスの研修に行かれたことを思い出される方多いと思います。エッフェル塔の前でポーズをしている写真がSNSに出て、これを見た多くの方が、「まるで観光旅行じゃないか」というふうに批判しましたよね。

小川キャスター:
エイトさんは先ほどリモートでも大丈夫なんじゃないかというふうにおっしゃってましたけれども、斎藤さんはどうですか。

斎藤准教授:
こういうのは迷惑行為ですよね。必要な海外視察がしにくくなる。実際行かないとわからないことって世の中にあるんですよね。

私は別に美味しいものを食べてもいいと思うんですよ。例えば、カフェに行って、周りの人がどういうふうに働いてるかとか、午後をどう過ごして、「意外にワイン飲んでるな」とか、「社会のあり方が全然違うな」とか、スーパーに行ってレジの人たちが座って働いてるのを見て、「こういうのを解決していかなきゃな」とか、学ぶところは行かないと分からないこともあると思うんです。

しかし、今回のような形だと、「結局遊んでるだけじゃないか」と思われてしまうし、本来であれば報告書も含めてしっかり提示すべきだと思いますね。

宮本キャスター:
自民党に聞いたところ、実は、今回のフランス研修の報告書は、党内の研修であるため外部に公表していないということなんですね。

藤森祥平キャスター:
議員ですから、一部税金ですし、日本代表のつもりで何か成果をちゃんと報告するとか、(人々の目に)どう映るとか、もうちょっと想像力を働かせてほしいですよね。

小川キャスター:
私達の暮らしにどう活きていくのかっていう説明の努力が必要なように感じますよね。