登ること5時間―。
登山口から大石山までの標高差はおよそ1100m。
【山頂で休む登山客】「私も来るときすごくバテて、荷物も重すぎたんですけど、ハクサンイチゲを見たらその疲れも吹っ飛んで最高でした」

雪解けの時期に白い花を咲かせるハクサンイチゲ。花言葉は「幸せを招く花」。
【埼玉と群馬からの登山客】「素晴らしい。初めてだけど来てよかった」
「ホントに白くて可憐。写真も残雪をバックに撮ると、ハクサンイチゲと残雪がすごくきれい」
【花畑で出会った登山客】「この景色は独特で、どこでもは見られない。二ツ峰っていう山を入れて、前にイチゲを入れるっていう写真が定番」
花畑から少し登ると、今夜泊まる頼母木小屋に到着。標高およそ1600mに立つこの小屋からの見晴らしは抜群。

【うどんを食べている登山客】「最高です。景色が抜群ですからね。雲が流れていくのと、その雲が影になったりしてすごくきれい」
【水汲み場の登山客】「気持ちいいです」
「ここの水場を必ず計算に入れて水を持つ。(水場が)無かったら、3リットル、下手したら4リットルぐらい持つ必要が…」
山の上のオアシス、頼母木小屋。食料や寝袋は必須ですが、誰でも利用できます。
この日、小屋番として泊まっていたのは、佐藤さんの同級生、亀山東剛さん(79歳)。軽く500回以上は登っているというレジェンドです。
【胎内・北飯豊の会前会長 亀山東剛さん】「数多く登ってますけど、毎回新しい発見がある。『あっ、ここにこんな花が咲いていたんだね』とか。だから何度登っても飽きない。今回ここで4日目ですが、3回とも夕日が全く違った夕景でしたね」

この日の夕日も素晴らしいものでした。