新型コロナの感染者が減少傾向になり、国内の移動制限も緩和されるこの夏、そろそろ計画したい夏休み旅行。
「沖縄に行けたらいいな。2泊ぐらいを予定してます。」
「草津とか、温泉に行きたい。」
「コロナ禍で2、3年行けなかったので行こうかなと思ってます。」
しかし、続く円安や物価高で、旅行を躊躇している人も多いのでは。
円安でも楽しめる旅行先はどこなのでしょうか?
この後、専門家のとっておきのおすすめプランを紹介します。

■とんこつラーメン1杯3000円!アメリカ歴史的な物価高

円安の背景にあるものは何なのでしょうか?
それはアメリカの40年ぶりの歴史的な物価高にあります。6月10日に発表されたアメリカの消費者物価指数は、2021年の同じ月に比べ8.6%上昇。

ニューヨーク市内のスーパーを見てみると、東京では10個入り200円ほどで売られている卵が、12個入り1パックで約670円(4.99ドル)、2リットルの牛乳が約540円(3.99ドル)、トイレットペーパーが1ロールで約270円(1.99ドル)となっています。



さらに飲食店でも、
▼ビッグマックセット 約1500円(10.99ドル)
▼テイクアウトのとんこつラーメン 1杯約3000円(22ドル)

と、価格の高騰が止まりません。

経済評論家 加谷珪一氏:
日本人からするととんでもない値段なんですが、アメリカからするとこのぐらいの値段はもう当たり前になっている。
日本とは常識がまるで違う世界になっていると思った方がいい。

コメンテーター ふかわりょう:
ビッグマックが1500円だったら、私はナイフとフォークでいただきますね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
4月にロサンゼルスで大谷翔平選手の試合を観戦した時は、1ドル120円位だったが、それでも球場のビールが1杯約1800円。おかわりをものすごく躊躇しました。高級レストランで食べているかのような頼み方になっちゃいますよね。

ーーこの状況はいつまで続くのでしょうか?
加谷氏:
アメリカの物価高は当面続く見込みです。
円安ドル高の状況も、2、3年は継続する可能性が高いです。

■キーワードは「遠くに行きたい」“遠方”国内旅行が人気



円安の中迎える夏休みにおすすめなのは、やはり国内旅行です。理由としては、

▼例年の夏より飛行機代が安い
▼行動制限がなくなり、個人の判断で旅行計画が決めやすくなった
の2点が挙げられます。

ーー国内旅行のポイントは?
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
今まで遠くに行くことに抵抗があった人が、今年はもう飛行機や新幹線を利用する傾向があります。近場の旅行を2年間楽しんだので、やっぱり今キーワードは「遠くに行きたい」。まだ海外は行けないけど国内でも遠方に行きたい。
飛行機代も、お盆を除けばコロナ前より大体2、3割ぐらい安くなっています。
新幹線を使った大阪や京都に行くツアーも、往復の普通の新幹線代で宿までついてくるぐらいのかなり安い金額で出ています。そういったところを上手に活用するのが良いと思います。

鳥海氏おすすめの国内旅行先は、沖縄、北海道、京都

鳥海氏:
来年はインバウンド(訪日旅行)が多くなり混雑が予想されるので、今のうちに外国人観光客に人気のスポットに行っておくのが良い。
例えば夏休みの平日など、時期を選べば宿はまだ結構空いていますし、飛行機も取れます。
京都に関して言えば、今年は多分「外国人のいない最後の夏の京都」になると思うんですよね。日本人は多く来ますけど、雰囲気の違う京都を楽しめると思います。

コメンテーター 長田麻衣:
週末に京都に行ったんですけど、やはり外国の方はいらっしゃらなくて、修学旅行生が少し復活していました。ようやく夏が戻ってきたという感じ。
確かに来年になると円安を求めて海外から観光客がいらっしゃると思うと、国内の需要を盛り上げるためにもいろいろお出かけするのがいいのかなと思いますね。

加谷氏:
今日本は消費の低迷が最大の課題なんですよね。国内旅行はそこにダイレクトに効きますから、ぜひ皆さん行って頂きたいですね。

■最大1万1000円補助「全国旅行支援」開始へ 

国内旅行の追い風となるものがもう一つあります。

斉藤鉄夫国交大臣(6月17日):
感染状況の改善が確認できれば、7月前半より全国を対象とした観光需要喚起策を実施します。

観光需要喚起策とはどういうものなのでしょうか。


今までの県民割は、割引率が最大50%で割引上限が5000円、クーポンが2000円付くというものでした。新たな支援策は、割引率は40%に下がりますが、“交通付き旅行商品”に限っては上限が8000円に引き上げ(宿泊のみは上限5000円)、クーポン券は平日は3000円・休日は1000円と曜日によって変わります。
ということは、平日に交通付き旅行商品を買って旅行に行くと、最大で1万1000円の割引を得られるということなんです。

ーーなぜ少し複雑になってしまったのでしょうか?
鳥海氏:
GoToトラベルは割引率が30%、割引上限が交通付きで1万円だったので、今回の支援策は、県民割50%とGoToトラベル30%の間を取ったのかなと。夏休みで、ある程度旅行需要が望めるので、少し割引率を抑えつつも平日の旅行需要を喚起したいという。
これはあくまでも8月末までで、9月以降はまたルールが変わると思います。GoToになるかこれを続けるかは分かりません。

ーーいつから始まるんですか?
鳥海氏:
取材、によると、今準備中で詳細を詰めているところです。7月の前半のどこかで、県によってスタート時期が変わるだろうと。
お盆の時期は除外になります。今取っている予約に関しては、喚起策が始まったときに、取り直す確率が高いのではないかと思います。

恵俊彰:
気をつけなきゃいけないのは、「旅行先の自治体」の割引ということですよね。例えば沖縄の県民割を全国の人が使えるようになります、ということですね。