10月5日にいよいよ開幕するBリーグ。昨シーズン、もがきながらもB1の残留を決めた富山グラウジーズは新加入した選手とともに大きく生まれ変わりました。新生・富山グラウジーズ。開幕前の様子を取材しました。
新シーズンへ強い思いで挑む富山グラウジーズ。昨シーズンは15勝45敗とBリーグ加入後、最低の勝率となり、苦しみながらもなんとかB1残留を決めました。残留を決めた試合の後、グラ一筋でプレーするベテラン水戸は…
水戸健史選手(38):
「次のシーズンに向けての危機感っていうのはすごく感じてますし、同じことを繰り返したくはないですし、やっぱり何かを変えないと上にはいけないと思います」
再び浮上するために。変革を迫られたチームはスタイルを一変させました。昨シーズンまでは時間をかけてインサイドを中心に攻める戦術でしたが、今シーズンのキーワードは…「走るバスケ」です。
攻守の切り替えを速め、全員が「走る」プレースタイルに。
高岡大輔HC:
「単純に動きが速くなったと思います。オフェンス、ディフェンスともにアグレッシブにスピーディーなバスケをしたいなと思っています」
この新しいスタイルを固めるために所属選手は大幅に入れ替わりました。身体能力の高い若手の有望株から経験豊富なベテラン、そして高さとテクニックを兼ね備えた外国籍選手など8人が加入。なかでも身長2メートル8センチ、フィリピン代表でワールドカップでも存在感を示したエージェー・エドゥ(23)にはひときわ期待がかかります。さらに、6シーズンにわたり「富山の顔」としてチームを牽引した宇都直輝が2シーズンぶりに電撃復帰を果たしました。
宇都直輝選手(32):
「前にいた時よりもさらに自分の役割にはマッチしていると思っていて、その速い展開を作り出すとか、アグレッシブな姿を見せてチームを引っ張れればいいかなと思います」
そう語る宇都が、外からグラウジーズを見ていて気づいたことはー。
宇都直輝選手(32):
「一番感じたのはブースターがやっぱり熱い。(昨シーズンは)勝てないシーズンをおくったと思うんですけど、それでもやっぱり諦めずに足を運んでくれるブースターっていうのは僕らプレーヤーにとっては心強さでしかないので」
今シーズン、浮上するためのカギは「チームの連携を強める」こと。妥協を一切なくし、本気で挑んでいます。
高岡大輔HC:
「生産性のあるトークをしようよ、がんばろうよ、みんなでいいもの作ろうよ、ぶつかるときもあるよ、でもそこは落としどころつけようよ、チームなんだよ、一緒にやろう」
水戸健史選手(38):
「まだチームとして仕上がっていない部分はたくさんあるんですけど、でもほんとにこれが噛みあっていけばすごく面白い、強いチームになるなと感じています」
チーム、ブースター、富山一丸でみせた「残留力」。その力を3シーズンぶりのチャンピオンシップ出場を掴む「進化力」そして「躍進力」に。
高岡大輔HC:
「開幕戦の一勝、アウェーですけどそこを掴むことによって、浮上のきっかけというか、自分たちとしても、自分たちがやっているバスケットに対しての答え合わせというのをしていきたいと思います」
水戸健史選手(38):
「開幕戦は連勝でスタートできるように、しっかり頑張りたいと思います」
60試合を戦い抜いた先にはどんな景色が見えるのか。新生グラウジーズの戦いが始まります。