■そんな「外部指導員」の導入にも“3つの課題”が…

一方で課題も見えてきました。

岡山県教育委員会の「地域部活動推進委員会」で委員長を務める。岡山大学の高岡敦史准教授は、外部指導員の導入に伴って保護者の費用の負担が増えるなど3つの点を指摘します。

(岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授)

課題①「指導してくれる人材が地域にいるか」 
課題②「活動にかかる費用をどこから工面するか」
課題③「活動の場所をどうするのか」

(岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授)
「①指導してくれる人がどれくらい地域の中にいるか。
 ②活動に際してお金がかかることなった場合、お金をどこから工面するのか。
 ③活動の場所です」

「公共の施設も含め、地域の中でどこでやるのか。地域の格差、家庭の経済状況の格差が、休日の子供たちのスポーツ活動、文化活動の格差につながってしまうのは最も避けなければいけない」


「人とお金と施設。この問題を子供達も含めて大人たちもみんなで考えていくべき」

「家庭、そして地域によっての格差を作ってはいけない」

格差の無い地域移行に向け、岡山県教育委員会は学校と地域のスポーツ関係者をつなぐ「コーディネーター」を新たに置き取り組みを進めていくことにしています。

高岡准教授「地域と学校との持続可能な形を目指すべき」

(岡山大学学術研究院教育学域 高岡敦史准教授)
「大事なのは、やはり子供たちの豊かなスポーツ活動、文化活動をこれまで以上に良いものになっていくということ。大人たちが無理なく続けていく、持続可能になっていくということが目指すべきところ。」

部活動の新たな形の模索が始まっている

教師の負担を減らして生徒のためになる。部活動の新たな形の模索が始まっています。