具体的な症状は?赤い発疹や筋肉痛…脳や心臓に障がい起き死亡のケースも

ーー一体どんな症状なのでしょうか。まず3~32日間、無症状の期間が続きます。その後、赤い発疹、疲労、頭痛、関節痛、筋肉痛、首が動かしにくいなどの症状が出てくるということです。これが悪化すると、脳や心臓に障がいが発生し、死亡することもあるということです。1週間から数年にわたって、皮膚や関節に後遺症が残る可能性があるということです。医師はどのように診察されるんですか?
「やはり、経過を見ながらですね。最初の段階で『ダニに噛まれた』ということを、ぜひ申告していただきたい。そこで色々と考える幅が絞り込まれるんですね。例えばダニが怖いと申し上げたが、それはSFTSなど色々な病気があるんですけど、範囲が狭くなるだけでも、かなり有効です。特に草むらにいるダニは、もう食らいついて血を吸いますから、最初小さかったものが小豆の大きさぐらいまで膨れ上がるんですよね。ダニに噛まれたらすぐに落ちないですから、ぶら下がった状態でまずは受診していただき、プロに取ってもらうと。それほど激痛じゃないこともあります。つまり食らいついたままでも普通に歩ける程度です。あるいはそれすらなくて『あれ?』と思って気がついたということもあるんですね」