大学受験を控え、『互尊文庫』で待ち合わせをした友達と一緒に受験勉強に励んでいる高校3年生に話を聞きました。
「勉強しに来ました。すごくきれいな空間ですし、友人もよく勉強しに来るので、モチベーションが上がりやすい、いい空間です」
家で勉強するのとは、まったく気分が異なるそうで…
「全然違いますね、気合いが」
―今の気合いは?「もうエグイです。ハイになっています」
―きょうの目標は何時間?「そうですね…『10時間以上』はここでやろうかなと」

館内を見渡してみると…同じように教科書を広げて机に向かう人が大勢います。それぞれがお気に入りの場所に腰を下ろし、朝からテーブル席はいっぱいです。
午前9時半。
さあ、いよいよ窓口がオープン。本格的な図書館の業務がスタートです。
広々とした空間で、解放感あふれる雰囲気の互尊文庫。一番の特徴は“本の並べ方”です。「ひらめく」「くらす」「はたらく」と銘打った3つの大きなエリアに、「よのなか」や「食べる」など15のさまざまなテーマが振られています。

互尊文庫 統括責任者 丸濵晃一さん
「普通の図書館だと、ポンと座ったところが絵本のコーナーだったら、絵本に興味のない人は手が伸びない。ところが、ここだと1つのテーマの中に絵本があったり、専門的なものもあるというところで、“手を伸ばす先”がある。『本と出会える』」