2022年に行われた3度目の裁判で、道路交通法の救護義務違反=「ひき逃げ」の罪に問われた男性。
救護よりも前に、飲酒を隠すためにコンビニで口臭防止剤を買っていたなどとして、懲役6か月の実刑判決が言い渡されました。
男性は、その後、東京高裁に控訴。
関係者によりますと無罪や量刑の不当を主張していました。
28日の判決公判で田村政喜(たむらまさき)裁判長は、男性が事故のあとコンビニエンスストアへ行ったものの、その後、被害者のもとへ行っていて、救護する意思は持っていたと指摘。

救護義務違反にあたるとした一審の長野地裁の判決は法令適用の誤りなどとし、実刑判決を破棄し、無罪を言い渡しました。
父・和田義光さん:
「ちょっと考えられません。なぜ我々の思いが司法に届かなかったのか」

母・真理さん:
「樹生にかける言葉は見つからない。このまま刑が確定するようなことがあれば、こんな国に産んでごめんねとしか言えないです」
公判後に東京高検と面会した両親によりますと、東京高検は最高裁判所への上告を検討しているということです。














