弁護人は尋ねる。「男の表情、態度で印象に残っていることは?」

いっぽう弁護人は、青葉被告が放火する姿を目の当たりにした証人の男女に、放火直前の『青葉被告の表情』を尋ねた。
弁護人「男の表情や態度で印象に残っていることはありますか?」
女性「一瞬だったので正しく記憶していないと思うんですけど」
弁護人「怒っていた顔をしていたとかは」
女性「印象というか、あまりに一瞬のことでよく覚えていませんが、和やかではなく、どちらかというと無表情に近いような表情をしていたと思います」
弁護人「男の服装はTシャツとズボンということでしたが表情は?」
男性「そこまでのことは覚えていないです」
弁護人「当時男について、『無表情で目がすわったようで、変な人だった』と警察に説明していた記憶はありますか」
男性「当時の説明では見たものを話したということだと思いますが、今はよく覚えていません」
当時の青葉被告の精神状態が争点となっているこの裁判。被告の表情を具体的に明らかにしようとするかのような弁護側の質問だった。次回の裁判、来月2日の証人尋問では京都アニメーションの八田英明社長や、消防隊員などが出廷する予定となっている。