逃げながら1階スタッフへの複雑な感情「申し訳無さ」

男性は逃げた際の感情についても証言、「1階にいるスタッフへの申し訳無さと、『なんとかうまく逃げてほしい』という気持ちでした」と話した。しかし2階も煙が充満していて、男性は濡れタオルを口元に当てて、床に這いつくばった。
男性「『このままでは死んでしまう』と思いました。かなり意識が朦朧としていました」
そして、2階の窓から脱出を試みた。
男性「体を放り出し、両手で窓枠を掴みました」
検察官「両手で窓枠につかまるというのは、ぶら下がる形?」
男性「はい。体を建物のほうに向けた形で、そこ(2階の窓)から落ちました。下に室外機があって、腰を強打しました」
男性の目に映ったのは、1階から猛烈な煙が出る第1スタジオ。炎があがり、ガラスの割れる音が聞こえるなど、「壊滅的な状況」だった。その後、男性はけが人の救助にあたり、自身も救急搬送される。起訴状によると腰や骨盤を打撲する、全治1か月以上のけがだった。