宮崎県内で警戒感が強まる家畜伝染病の豚熱についてです。県は、県内での豚熱ワクチンの初回接種を、27日から開始します。

豚熱は、豚や野生のイノシシがかかる家畜伝染病で、先月、佐賀県の養豚場で感染が確認されたことから、政府は宮崎を含む九州7県をワクチン接種推奨地域に指定。

県は、27日から、熊本、鹿児島の3県で足並みをそろえて、ワクチンの初回接種を開始します。

宮崎家畜保健衛生所では、防疫対策を取りながら、農家へのワクチンや資材の配布が行われていて、5つの農場に受け渡す予定です。

初回接種の対象は、県内で飼育されている、すべての豚とイノシシ、およそ70万頭となっています。

(養豚農家・日高省三さん)「うちとして約1万5000千頭の豚がいますので、それを維持管理していく、防疫していくということは大変なことだと思うんですけど、とにかく(ウイルス)を入れないという気持ちを胸にやっていきたいと思ってます」

県は、28日以降もワクチンの配布や接種を続け、初回接種は、50日程度で完了させる見込みです。