■アジア大会中国・杭州 4日目(27日、黄龍スポーツセンター体育館)
体操の女子個人総合決勝(跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目)、日本は岡村真(18、相好体操クラブ/暁)、牛奥小羽(19、日本体育大学)が出場。岡村が52.898で銀メダル、牛奥は練習で左足を痛め棄権となった。同種目では2010年の広州大会、田中理恵の銅メダル以来の表彰台、銀メダルは日本女子初の快挙となった。
2021年東京五輪の団体戦メンバーが全員引退し、日本女子体操界の世代交代が進んでいる。その中で期待される岡村と牛奥、18歳の岡村は「アジア大会は自分にとって今までで一番大きな大会。楽しんで、怖がらずにできたら」と大会前に語っていた。25日の女子団体では2010年広州大会以来、3大会ぶりの銀メダルを獲得した。
最初の種目、跳馬を前に直前練習で牛奥が着地の瞬間、左足を痛め、マットから立ち上がれず担架で運ばれるアクシデント。牛奥は涙を流しながら棄権となった。
予選4位の岡村は最初の演技となった跳馬は落ち着いた演技で12.866をマークした。続く段違い平行棒では確実に難易度を加えていった。フィニッシュも「ムーンサルト」を決め、大きなミスなく演技を終えた。予選1位の章 瑾(22、中国)が3度落下するなど混戦ムードとなった。
3種目目は岡村に得意な平均台、つま先までしっかり伸ばした綺麗な演技で加点を加え、最後の2回半ひねりは着地で一歩下がってしまったが何とか抑えた。岡村も笑顔でコーチとハイタッチ。得点を待っている時にはカメラに向かって手を振り満面の笑みを見せてくれた。13.933をマーク、最終種目を残して2位につけた。
最後はゆか、体力もなくなってきている4種目目だが岡村は最初のかかえ込みダブルをしっかり決めると冷静な判断で演技を組み立てていった。最後も着地を決めて13.066をマーク。合計52.898で日本史上初の銀メダルを手にした。
【体操女子個人総合結果】
1位 左 彤(中国) 53.565
2位 岡村真 52.898
3位 キム ソンヒャン(北朝鮮)51.466