世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ第2週が19日(日本時間)、フィリピン・ケソン市で行われ、世界ランキング6位の女子日本代表は、世界ランキング3位の中国に3-1で勝利。日本は開幕から負けなしの8連勝とした。(19-25、25-16、25-23、25-12)※世界ランキングは試合前時点

スタメンは17日のタイ戦と同じ、主将の古賀紗理那(26)、セッター関菜々巳(23)、島村春世(30)、井上愛里沙(27)、横田真未(24)、林琴奈(22)、リベロは小島満菜美(27)を起用した。


横田選手

7連勝と勢いに乗る日本だが第1セット、平均身長(リベロ除く)189.7センチと10センチ以上高い中国に苦戦した。試合前にキャプテン古賀は「中国は高さがあるので、角度が、相手のオフェンスが違うので、その角度にまずは対応できるようにして、オフェンスにつなげるディフェンスができたらいいなと思います」と話していたが、身長201センチの袁心玥(25)などの高さに対応できず7連続得点を許し、19-25で先取された。


第2セットのスタートはセッターを関から、松井珠己(24)に変更。これまで、リードされても修正能力の高さで7戦全勝と快進撃を見せてきた日本は、林や古賀が積極的にサーブで中国を崩した。得点を重ね25-16で奪い返し、セットカウントを1-1した。

アジア最大のライバル中国との第3セットは、お互い一歩も譲らない展開が続いた。18ー18の場面で長いラリーを古賀のスパイクで決めると井上が2連続得点を奪い、追い上げる中国を退けた。2セット連取しセットカウント2-1と逆転した。


林選手(中央)

第4セットは出だしから4連続得点すると、中国はたまらず、早々にタイムアウトをとった。その後はキャプテンの古賀がブロック、スパイクと絶好調。セッターの松井が中国に的を絞らせない配球で一度もリードを許さず勝利。日本は1セット目を落としたが開幕から無傷の8連勝とした。

試合後のインタビューで古賀は「勝てて本当に良かったです。私たちのオフェンスがしっかり点をとれていた時は楽しくプレーができました。(唯一負けなしということについて)常に、楽しくというか勝つという気持ちを出してやるだけだと思います」と振り返り、笑顔を見せた。


古賀選手

眞鍋監督は「(2セット目からの立て直しについて)まずサーブでやられていたのでサーブで崩そうと話しました。3セット目の終盤を取ったのは大きかったですね。若い選手が多いので勢いがある。1セット目はショートをつかったが2セット目はエンドラインの強いサーブを狙った。まずやはり、コミュニケーションというか、古賀を中心にまとまっているので非常にチームらしくなってきた」と語った。

東京五輪金のアメリカに続いてリオ五輪金の中国を撃破した日本は次戦、場所をカナダに移して30日にオランダと戦う。