金沢大学の研究チームも関わったアルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」について、厚生労働省が国内での使用を承認しました。早ければ、年内にも実用化される見込みです。
製薬大手エーザイなどが開発した「レカネマブ」は、認知症の初期などで使う新薬で、アルツハイマー病の原因物質に直接作用して、病気の進行そのものを抑える効果が期待されています。
金沢大学・小野賢二郎 教授の研究チームは、認知症の原因物質に「レカネマブ」が作用する様子を世界で初めて映像に収めることに成功し、開発に寄与しました。小野教授は北陸放送の取材に対し「アルツハイマー病の研究、および診療の歴史において記念すべき大きな日になった」と話します。

厚生労働省の承認を得て、今後は薬の価格について議論され、早ければ年内にも医療現場で使えるようになる見込みです。