「御前酒」の蔵元として知られる真庭市勝山の「辻本店」が全国初の試みです。製造する酒の原料を全て岡山県産の雄町米のみに絞る、すなわち「全量雄町宣言」を達成し、その記念イベントが行われました。

「「御前酒の特等雄町2・2」という商品です」

(杉澤眞優キャスター)「いただきます。あっさり、甘みがしっかりしてて、ものすごく芳醇な香りが口いっぱい、鼻からも抜けておいしいです」

岡山市北区で行われた記念イベントです。蔵元が、酒店や飲食店の関係者らを招いて試飲会を行いました。

(飲食店関係者)「岡山もどんどんお酒を全国に広げていける機会ですごくいいと思います」

辻本店では、これまで岡山県産の「雄町米」を中心に、「山田錦」や「あけぼの」などを原料にしてきましたが、今年(2023年)5月から製造・販売する日本酒を、全て雄町米のみに絞ったといいます。

(辻本店 杜氏 辻麻衣子 さん)「雄町米という岡山が誇る宝物のような酒米を、よりもっといろんな方に知っていただきたい」

雄町米の生産量の9割以上を占める岡山県。天候などで収穫量が左右されるリスクがある一方、雄町米のもつ様々な風味を活かした商品開発が期待できるといいます。

辻本店では11月に「規格外の雄町米を使った新商品」の販売も予定していて、日本酒を通して全国に岡山の魅力を発信していきたいとしています。