1998年の9月に高知市で発生した“98高知豪雨”から、25年になります。街が広く浸水し、犠牲者も出た豪雨災害。この後、排水機能の整備が進められ、高知市は1時間雨量で言う「77ミリ対応のまち」となりましたが、今なお、災害への意識の向上は求められています。
年間雨量の3分の1が一日で…犠牲者も
1998年9月24日の未明から25日の朝にかけて高知県では大雨が降り続き、高知市では1時間に129.5ミリという驚異的な雨を観測しました。24時間雨量は861ミリと、当時の年間雨量の3分の1が1日で降ったことになります。

▼当時のリポート「私の知っている高知と違った表情の高知の姿が見えます。昨日から降った雨で町は泥水に覆われています。」
この豪雨によって、高知市では129ヶ所で土砂崩れが発生したほか、河川の氾濫などで市の東部を中心に広範囲が浸水し、7人が死亡しました。
特に浸水については、被害にあった建物が2万近くに上っていて、これほどの数の建物が浸水した水害は高知市では高知豪雨以降発生していません。