大分県別府市で去年、大学生2人が死傷したひき逃げ事件。遺族らが重要指名手配されている八田與一容疑者を殺人容疑で刑事告訴し、5万人を超える署名も県警に提出しました。
亡くなった大学生の父親:
「私の息子にはこれで容疑者が捕まるわけではないがやっと一歩進んだということは伝えた」

ひき逃げの疑いで警察庁から重要指名手配されている八田與一容疑者(27)は去年6月、別府市で停車中のバイク2台に軽乗用車で追突、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いが持たれています。
警察庁は制限速度を大幅に超えて追突した凶悪性などから9月8日付けで重要指名手配に指定しました。
遺族や被害者家族、支援団体などは21日、八田容疑者を殺人・殺人未遂容疑で県警に刑事告訴しました。
生存の大学生の両親:
「八田容疑者は捕まるべき人間だと思う。司法や警察の方で今回の事件を重んじて殺人罪という罪名で取り締まりを強化してほしい」
また、遺族と支援団体は容疑をひき逃げから殺人に変更するよう求めた署名およそ5万2000人分を県警察本部に提出しました。

亡くなった大学生の父親:
「やっと日本に少しずつ周知される事件になってきて告訴状を提出することができた。自分で犯した罪を認めて出頭などを1日でも早くしてほしい」
7年の時効があるひき逃げに対し殺人罪には時効がありません。県警は告訴状を受理し、今後、殺人などの容疑で捜査を進めるということです。