無免許運転を繰り返したとして、道路交通法違反の罪に問われている富山県の滑川市議会の前議長の裁判で、富山地裁は21日、被告に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

道路交通法違反の無免許運転と、事故不申告教唆の罪で判決を受けたのは、滑川市議会の前議長・高橋久光被告(75)です。

判決によりますと高橋被告は2022年9月、滑川市の市道を無免許で運転。それ以前の1月には無免許で運転した上、追突事故の被害にあった際に相手の運転手に対し、警察に届け出ないように仕向け、自身も通報しなかった罪に問われました。

9月8日の初公判で「無免許運転を10回くらい繰り返していた」と話した高橋被告。

21日の判決公判で富山地裁の本多進裁判官は、「今回の無免許運転は常習的犯行の一環で、事故が起きた際も『大事な選挙で、事故がわかったら面倒くさいことになる』と、無免許運転の発覚を免れようとしたと指摘。

そのうえで「交通ルールを守ろうとする意識が低く、再犯が懸念される」として、通常よりも猶予期間を延長し、懲役10か月・執行猶予4年の判決を言い渡しました。被告の弁護人は控訴はしない方針です。
