東京電力・福島第一原発の事故について、最高裁が国の賠償責任を認めない初めての統一判断を示しました。

住民らおよそ3800人は、原発事故で避難を余儀なくされたなどとして、4つの裁判所で東京電力と国に賠償を求める訴えを起こしました。東電の責任を認める判決はすでに確定していますが、国にも責任があるかが最高裁で争われていました。

最高裁はきのうの判決で、事故の原因となった津波について「試算より規模が大きいものだった」とした上で、「国が東電に対策をとらせたとしても事故は回避できなかった可能性が高い」との判断を示し、住民側の訴えを退けました。

裁判官4人のうち1人は「対策を講じていれば事故を防止できた可能性がある」と指摘しましたが、多数意見とはなりませんでした。

事故後農家の父親が自殺した たる川和也さん(46)
「想定より津波が大きく、対策を講じていても津波の被害は防げなかったと言ったよね。そうしたら日本中の原発をすぐに廃炉にしたほうがいいと思う、早急に」

原発事故について最高裁が国の責任を認めない統一判断を示したことで、全国での同様の訴訟の判断にも影響するものとみられます。

※たる川和也さんの「たる」の字は、「きへん」に右側が「尊」の字です。