中国で一時期、動静不明となり、7月に解任された秦剛前外相について、アメリカメディアは駐米大使のときの不倫が解任の理由で、現在、国家の安全を脅かした可能性について共産党の調査を受けていると報じました。

アメリカのウォールストリート・ジャーナルが19日、複数の中国高官の話として伝えたもので、7月の秦剛前外相の解任理由は「ライフスタイルの問題」で、内部調査の結果、秦剛氏が駐米大使を務めていた時期に不倫関係にあった女性との間にアメリカで子どもが生まれたことが明らかになったとしています。

さらに、秦剛氏は国家の安全を脅かした可能性について、解任後も共産党の調査を受けているとしています。

秦剛氏は今年6月、ロシア高官と北京で会談したあと、動静が途絶え、台湾メディアなどが香港フェニックステレビの女性キャスターとの不倫疑惑を報じるなど憶測が広がり、7月25日に解任されていました。

中国では現在、李尚福国防相もおよそ3週間にわたって動静が途絶えていて、閣僚が相次いで表舞台から姿を消す異例の事態となっています。