“日本は熱帯”スポーツイベントの開催時期についても検討が必要

予測データは、実際に学校現場でどのように使われているのでしょうか。
名古屋市港区の当知中学校では、予測を元に1週間の部活動の予定などを毎日確認し、リスクが高い日は屋外での運動を中止することもあります。
(当知中学校・志村虎三校長)
「きょうあすじゃなくて、1週間先まで(予測が)出るのが学校行事に照らし合わせて判断できるので、大変ありがたい」
名東区の小学校では、事前にリスクが高いと予測される日に教員らがこまめに暑さをチェック。危険な気温になる前に、体育の授業を早めに切り上げました。
(猪高小学校・山森徳仁教頭)
「われわれ教員にとっては、できるだけやらせてあげたい。遊ばせてあげたいし、体育もやらせてあげたいし。安心安全が一番、充実した活動が二番で考えるのが大事」
真夏の危険性を強く訴える研究者もいます。中京大学の松本孝朗教授は、医師のかたわら東京オリンピックのマラソンコースをチェックし、危険性を指摘。会場が札幌に移転するきっかけを作りました。
(中京大学・松本孝朗教授)
「オリンピックのメダリストでも、ウエアを間違えるとか、体調が悪いとか予想をはるかに超えた暑さが来たりして、金メダルを目指してベストパフォーマンスをしようとすると、死んでもおかしくない」
温暖化で大きく変貌した日本の夏。炎天下で運動すること自体を、考え直すべきだと訴えます。大きなスポーツイベントの大会の開催時期や場所を変えるなど、対策が必要な時代が来ているのかもしれません。
CBCテレビ「チャント!」9月12日放送より














