宮崎県内で警戒感が強まっている家畜伝染病の「豚熱」について、県は、県内での「豚熱」のワクチン接種を今月27日から開始すると発表しました。
「豚熱」は豚や野生のイノシシがかかる家畜伝染病で、先月、佐賀県の養豚場で感染が確認されたことから、政府は宮崎を含む九州7県をワクチン接種推奨地域に指定しています。
県が国に提出したワクチン接種計画は12日に承認を受け、接種に必要な資材などの準備も整ったことから、県は、熊本、鹿児島の3県で足並みをそろえて、今月27日から、初回接種を開始すると発表しました。
ワクチン接種の対象は、県内で飼育されている、すべての豚とイノシシ、およそ80万頭となっています。
(宮崎県 河野俊嗣知事)
「この一大養豚地帯である九州でさらに広げることをしないという強い決意を持って、各県連携をして、取り組んでまいりたいと考えております」
県は、ワクチンの初回接種を50日程度で完了させる見込みで、その後も、国が指定するワクチン接種推奨地域から外れるまで、接種を継続していくとしています。
県によりますと、「豚熱」は豚・イノシシの感染症で人には感染しません。
「豚熱」のワクチンを接種した肉を食べても、人の健康に影響はないとしています。