鹿児島市吉野町です。大通りは渋滞が起きるほど車が行き交い、住宅地では建築中の住宅や売り土地の看板がいたるところで見られます。

鹿児島市吉野町 地価上昇率4.8%

(吉野町の住民)
「朝は渋滞する。住む人が多くなっていると思う」

実は、価格の上昇率をみると、鹿児島市吉野町の4.8%、鹿児島市錦江台1丁目の4.3%と、上位に郊外の住宅地が並んでいます。なぜなのでしょうか?

■上昇率上位は郊外 どうして?“ここに住みたい”2つの理由 

土地の価格を評価した大吉修郎さんは…。

地価調査鑑定評価員 大吉修郎代表幹事

地価調査鑑定評価員 大吉修郎代表幹事
「大きなスーパーがあるし、銀行も見えるし、ファミリー向けの食事もできる。生活が吉野地区だけで完結するんです。利便性の向上に伴って、“ここに住みたい”という人が増えて、地価が上がってきました」

吉野町の場合、区画整理で宅地や商業地の開発が進められ、生活の利便性が向上したことが背景にあるといいます。

郊外の地価上昇は、物価高も要因になっています。

地価調査鑑定評価員 大吉修郎代表幹事
「物価高で建材価格が上がり、職人が少なくなり人件費も上がり、住宅価格が上がって市中心部で家が建てにくくなり、郊外が見直されていますね」