JR東海とJR西日本は、ピークの時期に限り、新幹線「のぞみ」を、全席指定席にすることを決めました。なぜ自由席がなくなってしまうのでしょうか。

なくなるのは“3大ピーク”のときだけ

山内あゆキャスター:
新幹線「のぞみ」が、全席指定になるのは、全ての時期ではありません。いわゆる“3大ピーク期”だけです。通常の時期は、自由席は残ります。
3大ピークとは▼ゴールデンウィーク▼お盆▼年末年始です。この期間だけ、「のぞみ」は全席指定になります。

まずは、今年の年末年始から。12月28日から来年1月4日までの間、全席指定になるということです。

インターネット上では賛否が…

反対の声
「時間を決めずに、ふらっと行って乗れるのが新幹線のメリットなのに…」
「今後は『ひかり』の自由席に人が集まるのではないか」(「ひかり」の自由席は残るため)

賛成の声
「自由席からあふれてしまったお客さんが、指定席まで侵入して、肘掛けに腰掛けるなど、迷惑行為があった」
「通路に多くの人がいて、トイレに行きづらいので賛成」

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
めちゃくちゃ賛成ですね。「自由席からあふれてしまったお客さんが、指定席まで侵入」するのはよく見かけます。

井上貴博キャスター:
無法地帯になってしまっている…

歴史時代小説家 今村翔吾さん:
車掌さんが来たら、みんな一斉に逃げて行って、また戻ってくるっていうのを見てしまうのも、なかなか嫌なもの。全席指定でいいと思う。

井上キャスター:
そもそも日本では、高速鉄道に自由席があって、あたかも在来線のように乗れるシステムが構築されていたというのは、ある意味、すごいことだったんだなって、今さらながら思いました。

今村さん:
山形新幹線では、すでに自由席はなくなりましたし、秋田新幹線では、立って乗る人専用の指定もある。

井上キャスター:
いまなら、「のぞみ」で自由席を買って、立って乗ることはできる。

山内キャスター:
ただ、今後は、ピーク期については、立って乗ることについてもルールが変わるということなので、注意が必要です。