シャインマスカットはカッタクルガンと甲斐路を掛け合わせた白南と安芸津21号から誕生しました。

60年前の視察が海外からのブドウの取り寄せのきっかけとなり、そしてシャインマスカット誕生につながった可能性があるのです。

60年前 旧ソ連を撮影した 小野捷夫さん:
シャインマスカットみたいな素晴らしいブドウが出たというのは世界に誇れるものだと思う。

シャインマスカットの親である白南を開発したのが、甲府市善光寺にある植原葡萄研究所の会長、植原宣紘さん(82)です。実は、植原さんも小野さんと同じ、旧ソ連への視察に参加していました。

義理の息子で社長の剛さんは当時のことを聞いていたと話します。

植原葡萄研究所 植原剛 社長:
一番驚いたのはブドウの粒の大きさのことは聞き及んでいますね。カッタクルガンなんて品種もジベレリンなども含めて、何もしなくても非常に大粒になる品種って聞いてます。

そして今、ブドウの歴史は次のシャインマスカットの開発へと進みつつあります。

植原さん:
シャインマスカットの子どもなんですけど、アルフォンスという品種をかけて作っています。

県も先月、シャインマスカットから生まれたサンシャインレッドの商標登録を発表しています。

【写真を見る】シャインマスカットのルーツは旧ソ連にあった?!

60年前のブドウ農家たちの熱意が新たな品種を生み出し、また次の世代のシャインマスカットへとつながっています。